ヴィベクの三十六の教訓
TES: Online Edition
Game Version: 9.2.7
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第三説話
目の見えないネッチマンの妻は、インドリル家の領地を目指す途中で洞窟の中へ入ってしまった。その洞窟はドゥエマーの要塞だった。ドゥエマーは卵に気づくとネッチマンの妻を捕らえた。頭から足先まで拘束し、地の奥深くへと連れて行った。
彼女は、ドゥエマーがこう言ったのを聞いた:
「彼女の像を作って地上に出しておけ。彼女には我々が持つものに似たものがある。彼女が長い間戻らなければヴェロシは気づき、探しに来るだろう。
暗闇の中で、ネッチマンの妻は大きなナイフが自分を切り裂こうとしているのを感じた。そのナイフが通用しないと、ドゥエマーたちは音を使った。それも通用せず、次は熱を使った。結局何も通用せず、ヴィベクの卵は彼女の中で無傷のままだった。
ドゥエマーがこう言った:
「何をやっても駄目だ。違うことをするしかない」
ヴィベクは母親の恐怖心を感じ取り、励ました。
「炎は私のものだ、飲み込まれるといい
そしてボエトヒーアの家の
パッドホームの祭壇に
秘密の扉を作るといい
そこは安全で
見守られている」
この祈りのおかげでネッチマンの妻は深い眠りに落ちた。その眠りはあまりに深く、その後ドゥエマーの精霊たちが角のある球体で彼女を切り刻んでも、目覚めることなく安らかに死んだ。ヴィベクは腹から取り出され、研究のため魔法のガラスの中に入れられた。自らを捕らえた者たちを困惑させるため、彼は愛を放った。ドゥエマーは愛という感情について何も知らなかったのだ。
卵はこう言った:
「愛とは気分や対人関係を構成する要素だけでなく、そこから1時間後の怒り、後悔するような制約、愛する者同士にしか分からぬ感情からくる問題、そして変わらぬ容姿を生み出す成分でもある」
「愛とは言語的および非言語的な分かりやすいやり取りにおいてしばしば使用され、時にそれは真の愛情へと変化し、強く消えない絆を生み出すことがある。愛の基本的な形は、対人関係を通して約13種類のエネルギーを補給するものである。社会におけるその役割と価値については意見が分かれる」
ドゥエマーたちは腹を立て、力の象徴の後ろに隠れようとした。卵の心像を洞窟から出し、作らせていたヴィベクの母親像の中に入れるよう精霊たちに命じた。
ドゥエマーがこう言った:
「我々ドゥエマーは、ヴェロシの持っているものに憧れるだけの存在だ」
「ニルン、 ルーカン、ラケト、センドル、キンラト、アクハト、 マーラ、ジュナール。我々の知る八つの世界の全てにおいて、彼らは我々に破滅をもたらすだろう」
破滅に関する秘密が、この説話の中にある。
言葉の終わりはアルムシヴィである。